約20年前、樋野先生に初めてお会いした沖縄で、第173回「がん哲学学校を読む

約20年前、樋野先生に初めてお会いした沖縄で、第173回「がん哲学学校を読む

第173回「がん哲学学校」

健全な教育の器 〜心優しく、俯瞰的な大局観のある人物 の育成訓練の場〜
『病気であっても、病人ではない 〜人生から期待されている存在〜 』(目白町教会に於いて)で、講演する機会が与えられた。
多数の参加があり、大変有意義な時であった。聴講されていた医師夫妻の真摯な眼差しに触れ、今後、『目白町がん哲学外来カフェ』が、奧様を中心に、定期的に開催される予感がした。

『ゆい訪問看護ステーション』開設記念懇親会(東京ドームに於いて)に招待された。所長の情熱によって、今年、『日本地域医療連携システム学会』(11月5日 第1回シンポジウム)が設立された。
また、『日本Medical Village 学会』(9月12日 第1回公開シンポジウム)の設立の後押しも頂いた。
これらは、『医療維新の事前の舵取り』となろう。『一人の人間を癒すには、一つの街・村が必要である=医療の協働体』の実践の歴史的な一歩でもある。まさに「ユーモアに溢れ、心優しく、俯瞰的な大局観のある人物の 育成訓練の場」でもあろう。

まさに、筆者にとっては、帰宅中の夜に、定例の『池袋がん哲学外来・帰宅中カフェ』(Svensonに於いて)に立ち寄った。
会場のカフェ・個人面談とも、満席であった。カフェの認知が浸透して来たと思えた。継続は、大切な、人間の行為であることを、痛感する日々である。
次回は、第10回記念である。記念講演「がん哲学外来の役割〜チャウチャウ犬の風貌と対話力〜」とのことである。

『企業における、がん哲学の役割〜暇げな風貌と対話力〜』(東邦ホールディングスに於いて)の特別講演会に招待された。
会場は、満員であり、有意義な質問もあり、充実した時であった。日本の大企業の中で、『がん哲学外来カフェ』が常設されたら、社員にとっての、『対話力』の「健全な教育の器」にも活用され、「日本肝臓論の実践の場」、「21世紀の日本国の事前の舵取り」ともなろう。
『21世紀の新渡戸とならん』(2003年 発行)が、今、具象的に甦る。

土曜日午後は、『病床にも知恵有り〜人生が拓ける〜』(四国がんセンターに於いて)の講演である。「練られた品性と綽々たる余裕」・「愛の生みたる不屈の気性」は、「人知・思いを超えて進展する」ものであるとの修錬でもある。