2015年8月22日(土)③聖書をメガネに 恩師特愛の聖句・エペソ4章15節に励まされ

2015年8月22日(土)③聖書をメガネに 恩師特愛の聖句・エペソ4章15節に励まされ

 戦後70年を意識し、8月15日掲載の記事を念頭に置き備えてきたクリスチャントゥデイの歩みに、多数の読者の方々から応答があり、一同励まされ感謝しました。
 確かに、取材拒否や連載中止といった圧力は、今もあります。しかし、それらをしのぐ、底に徹した励ましです。

 特に故人を対象とする記事において、戦前の教会バツ、今の私たちマルと、イデオロギーでマル・バツと断定してしまう危険性を覚えます。歴史的な制約の中で生きる個人への敬意を忘れずに、丁寧に事実を追うことにより、その事実に潜む問題点を鋭く見抜き、慎みをもって真の批判をなす。
 その営みを忍耐深く重ね続けることにより、今ここで同じく歴史的制約の中に生きる自分自身、また自分が属する共同体の罪と不十分さも自覚できる。そんな確信と願いから記事を書く。
 死人に口なしの態度や、死体にむち打つことをしない注意をする必要を自覚しました。

 90歳を超えてなお鋭い批判を年若い論敵相手に書いておられた、恩師ロジャー・ニコール先生。先生の生涯を貫く特愛の聖句にあらためて励まされます。

「愛をもって真理を語り」
(エペソ4:15、新改訳)

「愛に根差して真理を語り」
(エフェソ4:15、新共同訳)

「愛に基づいて真理を語り」
(エフェソ4:15、フランシスコ会訳)