2015年7月23日(木)③なお読みに読みを目指して

2015年7月23日(木)③なお読みに読みを目指して

 2011年5月、25年振りに沖縄から関東に戻ってからも、「読みに読み、書きに書く」との願い覚悟は、一面変わりません。
 しかし、同時に以前とは違がいもあります。2004年から2006年に経験した思いを越えた出来事で、それまで半生をかけて集めていた蔵書を、短期間に処理する必要に迫られ、大部分は幾つかの図書館や個人に引き取って頂くことになりました。その結果、手持ちの本は、極端に少なくなりました。その上、新しい蔵書を購入する経済的基盤も変わり、原則新しい本は購入しない、出来ない状態になりました。
 そうした中で、「読みに読む」の内実は、自ずから変化しています。
何と言っても量が圧倒的に少なくました。
 反面どうしても、今読みたい数少ない読み物を、今までの歩みや営みを踏まえて集中的な読むささやかな読書は、それなりの意味があると理解しています。
 7月22日(水)夜、上智大学キリスト教文化研究所編、『日本における聖書翻訳の歩み』の4番目の論考、山浦玄嗣医師の「ケセン語訳聖書からセケン語訳聖書へ」を、時間をかけ一気に読み通したのも、そんな読書でした。
 それで少し大げさに、「今、最重要な節目を通過しつつある実感」と表現したのです。