2015年6月23 日(火)③『ザアカイの記事に見る神・私・隣人』

2015年6月23 日(火)③『ザアカイの記事に見る神・私・隣人』
 ルカ19章1−10節

[1]序
(1)福音 
Ⅱテモテ2章8節、「私(パウロ)の福音に言うとおり、ダビデの子孫として生まれ、死者の中からよみがえったイエス・キリストを、いつも思っていなさい。」

(2)福音書 
イエス・キリストのことば、業、人格・存在を描く。
イエス・キリストは、真の人となられた(→私・人間の真の姿)、真の神

(3)ルカの福音書
 ルカ1章3節、「私も、すべてのことを初めから綿密に調べておりますから、あなたのために、順序を立てて書いて差し上げるのがよいと思います。尊敬するテオピロ殿。」
 使徒の働き1章1節、「テオピロよ。私は前の書で、イエスが行い始め、教え始められたすべてのことについて書き」。

テオピロのためなら、エンヤコラ−。

[2]主イエスからザアカイへ
 これはルカの福音書だけに登場する記事。ガリラヤからエルサレムへの旅(9章51節以下、大きな段落)を締めくくる大切な位置を占めている。18章24節−27節に答える実例。27節注意。
ルカ18章27節 イエスは言われた。「人にはできないことが、神にはできるのです。」
 →人にはできない。しかし神にはできるのです。「が」に気を付け、徹底的に省く。

★聖書の二本の柱 初めに神
         しかし神は

(1)「ちょうどそこに来られて」・出会い、その備え
ルカ19章1節、「それからイエスは、エリコに入って、町をお通りになった。」
ルカ19章10節、「人の子は、失われた人を捜して救うために来たのです。」

(2)ルカ19章5節「イエスは、ちょうどそこに来られて、上を見上げて彼に言われた。『
ザアカイ急いで降りて来なさい。きょうは、あなたの家に泊まることにしてあるから。』」
主イエスの名指しの呼びかけ
①創世記3章9節、「神である【主】は、人に呼びかけ、彼に仰せられた。「あなたは、どこに
いるのか。」
あなたと神様に呼びかけられる人間・私。
②聖書全体を貫く、復活のイエス・キリストの呼びかけ
ヨハネ20章16節、「イエスは彼女に言われた。「マリヤ。」彼女は振り向いて、ヘブル語で、「
ラボニ(すなわち、先生)」とイエスに言った。
③「取税人のかしらで、金持ち」(2節、参照15章1、2節)、ザアカイの願い、困難、その中で(3、4節)、ザアカイの求めを一つの機会として用いなさる。
④「あなたの家に泊まる」(5節)、ザアカイの「イエスがどんな方か見よう」(4節)との願いを越えて。
⑤ 主イエスはザアカイの悔い改めを喜ばれる。
「きょう,救いがこの家に」(参照2章11節)。単にザアカイにとっての救いだけでなく、家族にとっても恵み。ザアカイの家族に対する使命。主イエスを家に迎える祝福。

[3]ザアカイから主イエス
(1)ルカ19章6節「ザアカイは、急いで降りて来て、そして大喜びでイエスを迎えた。」
 主イエスの命令に喜びをもって従うザアカイ。
ザアカイの姿→私らしい私・人間らしい人間、神との呼応関係に生きる本来の人間の姿。
私たち各自も、名指しで呼び掛けられ、それゆえ個人的に応答としてルカの福音書味読。
聖書、神の言葉、主イエス・キリストの語り掛けとして。

(2)ルカ19章8節「ところがザアカイは立って、主に言った。「主よ。ご覧ください。私の財産の半分を貧しい人たちに施します。また、だれからでも、私がだまし取った物は、四倍にして返します。」
①主イエスとの出会いは、ザアカイの生き方の方向転向、新しい生活の始まりへと導く。要求されていること(参照レビ6章1―5節)以上のことをもって社会に対して証。
②主イエスとの個人的出会いの祝福。その広がりが家庭において.社会生活においてと広がる。
家庭と社会を結ぶ隣人。

[4]集中と展開
(1)集中 神と人、呼応関係
    
(2)展開 神への私の応答、閉鎖的ではなく、隣人との関係を含む