ユニークな活動を展開なさる順天堂大学医学部教授の便り、回を重ねて

ユニークな活動を展開なさる順天堂大学医学部教授の便り、回を重ねて

「感謝申し上げます。
 樋野興夫

第108回「がん哲学学校」
「永遠の青年・日野原重明」〜 おゝ 日本人中の日本人よ!〜

神戸薬科大 薬学臨床教育センター主催の、「がん哲学学校 in 神戸」メディカル・カフェに、招待された。大変、充実した一時であった。今後、定期的に開催されるとのことである。将来の薬剤師の「対話学」の貴重な実践の場となろう。

第4回「池袋がん哲学外来・帰宅中カフェ」(Svenson 池袋サロンに於いて、6:00〜8:00 pm)が開催された。1日の働きを終えて、お茶を飲みながら、一時を過ごすことは、人間にとって、安らぎとなろう。今回は、ラジオNIKKEI 『樋野興夫の「がん哲学学校」』 (毎月第1日曜日9:00~9:30 pm) の公開収録であった。

2009 年から、月 1 回、開催されている「吉田富三記念 福島がん哲学外来」(福島県立医科大学附属病院 臨床腫瘍センターに於いて)に赴いた。既に、6年目に入った。何百人のがん患者・家族と、スターバックスのお茶を飲みながらの 1 組1時間の「対話」は、今や、「日本国の新しいモデル」として発展して来ているようである。今後、偶数月は、終了後は「ピアサポートサロン ひかり」(1:00〜3:00 pm)に、ジョイントすることになった。「福島モデル」事業として、定着し、年 1 回は、市民公開シンポが、企画・開催されることである。

週末の土曜日、早稲田大学オープンカレッジ(中野校)で、公開講座「がんと生きる哲学」が開講された。多くの受講者と『がん哲学』(EDITEX社)を朗読し、様々な質問を受けながら、楽しい会話の一時であった。その後、『<がん哲学外来> お茶の水メディカル・カフェ in OCC』に向かった。これは、月 1 回の開催で、今回は、35 回であった。3 周年記念を迎える。継続の大切さを、しみじみと肌で、感ずる今日この頃である。「器」の用意は、人間の務めであろう。

神戸に向かう新幹線で、偶然にも、104 歳の日野原重明先生に、お逢いした。5月9日は、第1回記念講演会『“がん哲学外来”とは』(聖路加国際大学)で、日野原先生と講演する機会が与えられている。賀川豊彦の詩「永遠の青年・新渡戸稲造」が脳裏に浮かんだ。『年経つと共に 彼の名は 花園の薫の如く 日本に愛せらるゝであらう 徳愛の人 ― 日本人 おゝ 日本人中の日本人よ!』」