2015年2月、沖縄での日々 その10 2月14 日(金)①

2015年2月、沖縄での日々 その10 2月14 日(金)①

 昨日、オリブ山病院職員礼拝で宣教担当のため、久しぶりで病院を訪問、首里福音教会時代に経験した、主にある懐かしい思い出を、次々と覚えました。
以下の文章は、キリスト新聞のコラムに以前書いたものです。

「百歳の励まし」
「ヨセフは父の家庭と共にエジプトに住み,百十歳まで生き」(創世記50章22節)
 聖書が年令を記している人物の中で,創世記のヨセフは,特に興味を引きます.一七歳(37章2節),三十歳(41章48節),百十歳(50章22節)と三回も年令を明記しています. 

この十年毎月第4主日の午後,老健施設オリブ園の主日礼拝にあずかり続ける中で,ヨセフの記事は一段と親しみ深いものとなりました.八十代,九十代,そして百歳を迎えて,主の御名を讃美なさっている方々の姿に接しながら,おひとりびとりの十七歳をヨセフのそれに重ねて思うのです.十七歳のヨセフは.胎児(詩篇139篇13ー18節)から,一つ一つの段階を経て,最後には家族や故郷から切り離され新しい環境に移されたのです. 
 
またおひとりびとりの三十歳を,三十歳のヨセフを通し思い描くのです.逆境の中,次々に与えられた場で忠実に役割を果たし続け,三十歳にして生涯の使命を与えられたのでした.委ねられた使命を果たし続ける,あのヨセフの姿に重ねて.
 
何よりも三十歳から今にいたる年月,沖縄の戦後の歴史のただなかを歩み続けられたおひとりびとりの歩みの重さを思います.今,ヨセフのように(創世記50章19,20節),ご自分の生涯を導いてくださった主なる神の恵みを認め告白し,主なる神の御名を讃美しておられる姿.「神は必ずあなたがたを顧みてくださるから」(50章25節)と将来への希望をご自身の存在をもって指し示し,接する者に生きる励ましを与えてくださっています.
今月も,オリブ園での礼拝が楽しみです。