ネメシェギ神父と40年ぶりの再会の恵み

 2011年5月、25年ぶりに沖縄から関東に戻った当初、浦島太郎ほどでなくとも、浦島次郎並の戸惑いを経験しました。
 しかし、その中でも恵みから恵みです。沖縄から離れることにより、沖縄との絆は、ますます固くなりました。
 また関東に戻ったことにより、数多くの再会、さらに新しい出会いの恵みの七重八重です。 
 
 その中でも特別な出来事は、昨年10月、ハンガリーから来日なさった恩師ペテロ・ネメシェギ神父との再会です。1968年から1971年まで、上智大学神学部で実に深い個人的なご指導を受けて以来の再会です。
 2回の講演を中心とした講演集が、数日前送られて来ました。その文章は、まさに先生の肉声を伝えるものです。
 
 「1990年にハンガリーが自由な国となり、イエズス会の活動が再び許されました。・・・ハンガリーイエズス会の活動を助けるために1993年にハンガリーに向かいました。私は七十歳と、年寄りになったので、死ぬまでに二、三年間そこで司祭の仕事をしようと思いましたが、神様は私を呼ぶことをお忘れになったようで、すでにに21年間このハンガリーで生活し、何とか働いています。・・・」