畏友からのメール、「to be café」〜死生観の醸成〜

「宮村先生
感謝申し上げます。
樋野興夫

第85回「がん哲学学校」
to be café」〜死生観の醸成〜

先週「to be café」で、特別講演会「がん哲学外来〜その人らしいものが発動〜」と「語らいカフェ」の機会が与えられた( http://tobecafe.jimdo.com/ )。大変、充実した一時であった。今後、「to be café」は、常設されるとのことである。

筆者が代表を務める「国際環境発がん制御研究会」シンポ(5周年記念講演会)(主催:国際環境発がん制御研究センター)が開催された(順天堂大学に於いて)。「環境を制して、がんを制する」(島田義也:放射線医学総合研究所)、「適切な保護具の選定」(福田義人:公益社団法人 日本保安用品協会)、「福祉の心得」(新田敦子:株式会社リブドウ)、「中皮腫疑い患者の早期診断」(佐藤匡:順天堂大学呼吸器内科)の発表が行われた。深い学びの時であった。『島田先生の「愛」のあるご講演がとても分かりやすく印象的でした。総括で樋野先生がおっしゃっていた「中皮腫対策は国家戦略として取り組むべき」というのは、まさしくその通りだと思いました。1日も早い中皮腫に対する新薬の登場を期待したいものです。格調高いシンポジウムに参加させていただきありがとうございました。』、『今日は、「いい覚悟で生きる」に加えて、「いい看護(おしめ)で生きる」でしたね!』とユーモア溢れる温かいコメント頂いた。

週末は、筆者が理事長を務める日本結節性硬化症学会学術総会 (会長:水口雅 東京大学医学部 教授) が開催された (東京大学医学部に於いて) 。今回のテーマは、「研究・理解から治療・支援へ」であり、会場は、医療者・患者家族で一杯であり、内容・レベルも高く「純度の高い専門性と社会的包容力」の実践の場であった。「patient」から「individual」への時代であり、「遺伝病も単なる個性である」の社会の構築に向けた「医療維新」を目指した市民学会でもある。

新刊「いい覚悟で生きる」の書評が、「医療タイムス」に掲載されていた(2014年11月10日 No. 2182 24ページ)。その中に、「在宅回帰の政策が動き出し死生観の醸成が急務の中、多くの人に手にしてもらいたい一書だ。」との、お褒めの記述があった。11月15日付けの朝刊 讀賣新聞の一面には、「Amazon.co.jp (闘病記部門) ベストセラー第1位 (2114.11.5) 」と広告欄に掲載されていた。」