今回も、神学の同志からの便りに励まされ

聖書をメガネに、被造物全体。万物を見、書く。それこそ神学と志を同じくすする樋野興夫先生からの以下の便りに、今回も励まされました

「宮村先生
感謝申し上げます。
樋野興夫

第84回「がん哲学学校」
「魂を揺さぶる言葉」で語る〜がん哲学者〜

文化の日の「南原繁」シンポジウム「南原繁と平和〜現代へのメッセージ〜」(学士会館に於いて) は、大変盛況であった。筆者は、「閉会あいさつ」する機会が与えられた。「真のリーダの在り方、洞察力のある、胆力ある人物像」を語った。早速、「今日は先生の閉会のお言葉が、質疑の後半の会場の雰囲気にさわやかな風を吹き込んでくださったような感じがありました。先生のメッセージ、共感するところ,響くところ多く、ありがとうございました。」との心温まるコメントを頂いた。今年、改めて岩波文庫に収録された『国家と宗教〜ヨーロッパ精神史の研究』(南原繁 著)を通読した。まさに「自分が生きている時代の問題の解決を求めて学問に向かい、その学問から引き出した原理を理念を」語る「政治哲学者」の姿勢は、「がん哲学者」としての大いなる学びでもある。

筆者は「永山公民館現代課題講座(多摩医師会共催事業)〜あなたは、どこで“終末”をむかえますか?」で、「がん哲学入門〜生きること、とは〜」を、また、客員教授を務める信州大学医学部で、「がん患者さんと向きあう研究者そして医師として」で、講演する機会が与えられた。病院長、教授をはじめ皆様との懇親会では、「medical village in 軽井沢」構想について、話が大いに盛り上がった。「医療維新」を目指して、実現する気配を感じた。週末の早稲田大学の社会人講座では、「がん細胞と化学発がん」を話す機会が与えられた。

新刊『いい覚悟で生きる〜がん哲学外来から広がる言葉の処方箋〜』(小学館http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784093883894 が、大変好評のようで、Amazonでは、1位にもなり、「一時的に在庫切れ; 入荷時期は未定です。」との事である。驚きである。「どこからでも読めて、言葉の処方箋ごとに読み切れるのもいいですね。心地よく軽やかに楽しめる一冊です。リビングのテーブルに置いて、誰でも気軽に手にとって読めるようにしました。」、「一章一章、一言一言が心に沁みるようです。 またとても軽くて、病床の患者さんでも読みやすくされているのがわかり、随所で先生の心遣いが感じられました。」などの多数の励ましのメールを頂いた。まさに、『専門分野で発見した真理を「魂を揺さぶる言葉」で語る=がん哲学者』の時代の要請でもあろう。」