喜びカタツムリの便り 第2 期7 号

喜びカタツムリの便り 第2 期7 号
発行者 宮村武夫
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2014年10月29日

イザヤ書46 章3、4 節
「わたしに聞け、ヤコブの家と、イスラエルの家のすべての残りの者よ。
胎内にいる時からになわれており、
生まれる前から運ばれた者よ。
あなたがたが年をとっても、わたしは同じようにする。
あなたがたがしらがになっても、わたしは背負う 。
わたしはそうしてきたのだ。なお、わたしは運ぼう。
わたしは背負って、救い出そう。」

マタイ11 2章28、30 節
「すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。
わたしがあなたがたを休ませてあげます。
わたしは心優しく、へりくだっているから、あなたがたもわたしのくびきを負って 、わたしから学びなさい。そうすればたましいに安らぎが来ます。
わたしのくびきは負いやすく、わたしの荷は軽いからです。」

[1]序
連続の台風が去った後は、一気に秋の気配。そして今は、すでに秋の深まりさえ感じられます。
詩篇31 篇14 節後半、15 節前半を、改めて覚えます。
「私は告白します。
『あなたこそ私の神です。』
私の時は、御手の中にあります」。

[2]10月の恵み感謝
10 月の数々の恵みの中で、特に二つを報告いたします。
(1) 事務所は心を開いた話し合いの場
10 月に入り週2回、千代田区岩本町にあるクリスチャントゥデイの事務所に、江戸川区小岩の拙宅から、電車とタクシーに乗り、杖を突き突き一人で通っています。2009 年12 月に脳梗塞発症直後からリハビリを受けてきた効果で、今年5 月以来の目標でした。

その結果、事務所で来客をお迎えし話し合う機会が持てるようになりました。月の前半には、3人の方とそれぞれ忘れ難い時を過ごしました。事務所なので、30 歳の若い矢田社長も同席し、話し合いは一段と深まり盛り上がる、しかも有意義であるばかりでなく、時には爆笑何とも楽しい時でした。
さらに20日(月)には、一度にお2人の方―M牧師と長年出版の仕事に従事してこられた教会役員―を迎え、教会の業として新しく出版されたⅠコリントの説教集をめぐって喜びの面談。
1986年4 月に沖縄に移住した後も、キリスト学園に不定期に出講する中で、当時キリスト神学校の学生だったM牧師の卒論指導を、時間的制約を越えて担当した恵みの時を思い出し、なお一層心満たされました。
クリスチャントゥデイが小なりとは言えインターネット新聞の特徴を生かして、時と場所を越えて福音の波及に従事すればするほど、事務所は、時と場所に徹底的に制約される人間・私たちが顔と顔を合わせ、心を開いた話し合いを喜ぶ場としても、その役割を発揮すると期待します。
「人間が好きなんだ」と言われても仕方ありません。

(2)10 月25 日(土)末子・新とまどかさんの結婚式・披露宴
1986 年4 月、三歳半で家族と沖縄に移住した新は、琉球大学卒業後関東でIT 関係の仕事に従事しました。その関東で沖縄出身の照屋まどかさんと出会い結婚に導かれたのです。
司式は、足立キリスト教会の私の末弟・宮村三郎牧師。家族・親族が多く集う、深い慰めの時でした。
披露宴は、新・まどかが企画した、沖縄色に満ちたもの。2011 年5 月に沖縄を離れてからも沖縄との絆は、ますます深まり続け、私たちの嫁の二人はうちなーんちゅです。

[3]11月の歩み、御茶ノ水クリスチャンセンターの東京プレヤ−センタ−で
「聖書をメガネとして(全4回)」の3回目の集いが、以下のように予定されています。
日時 11月19日(水)14:00−16:00
主題 「聖書を貫く三本の柱」
以前沖縄で、「聖書を貫く三本の柱」と題して、次の文章を書きました。この線に沿って、今回一歩踏み込めればと願っています。

『新旧約聖書を貫く三本の柱』
恵の聖句 「私は、神のご計画の全体を、余すところなくあなたがたに知らせておいたからです。」(使徒の働き20章27節)
[1] 序
「最初の教父」とも呼ばれるエイレナイオス(生年は140 年から150 年の間とされる)を通して教えられた、からだの大切さ、旧約聖書新約聖書の一貫性と進展性、さらに旧新約聖書を一貫する三本の柱について報告いたします。これもまた、日本センド派遣会総主事・人間・私(真の自己・私理解)として歩む基本的姿勢を左右しています。

[2]『新旧約聖書を貫く三本の柱』
Ⅰコリント15章50節
(1)エイレナイオスとの出会いは、開成高校聖書研究会でのキリストにある友人・吉枝隆邦兄が紹介してくれた日本クリスチャン・カレッジ(現東京基督教大学)と切り離せません。
1962年4月、吉枝兄に一年遅れて日本クリスチャン・カレッジを卒業。4 年間の留学(ゴ−ドン神学院、ハ−バ−ト大神学部)後、埼玉の寄居キリスト福音教会牧師に復職し同時に、1969 年から母校で授業を担当するように。
最初に受け持った授業のひとつは、『聖書解釈学』。聖書をどのように読むか方法論を課題とするもので、この授業を毎年続ける中で、年とともに聖書解釈の歴史に時間を割くようになりました。
旧約聖書を読み味わい、聴従して来た約2000 年の教会の歴史の中で、自分が置かれている位置をしっかり確認し、その立場で与えられた責任にどのように応答して行くかを課題としたのです。
この課題のため、注目すべき先達がエイレナイオスです。

(2)Ⅰコリント15 章50 節を論敵は根拠に
「血肉のからだは神の国を相続できません。朽ちるものは、朽ちないものを相続できません。」(Ⅰコリント15 章50 節)を口実に、エイレナイオスの論敵たちは主張します。「血肉のからだ」、つまりからだは神の国を相続できない、救いの対象ではない。それゆえからだをどのように用いても救いには関係ないと勝手気ままな生活に走ります。

全体から孤立した聖句を口実に、物質を悪と見なし、からだを蔑視する考えをあたかも聖書の教えであるかのように主張し人々を惑わす論敵とエイレナイオスは鋭く対決します。
そうです。エイレナイオスは聖書を貫く三本の柱に注目し聖書全体の雄大な展開を視野に入れながら、特定の聖句の意味を深く豊かに汲み取ります。

(3)三本の柱
①天地の創造者と天地万物
創世記1章1節「初めに、神が天と地を創造した。」
目に見えないものも見えるものも、その全体を創造者なる神が創造し保持なさっている事実を、エイレナイオスは強調。それゆえ万物の全体が神の創造のみ業であり、また救済の歴史にその場を与えられていると雄大な広がりに信仰の目を注ぐのです。

②御子イエス受肉の事実、真の神にして真の人
ヨハネ1 章14 節「ことばは人となって、私たちの間に住まわれた。」
「子は受肉し、人となった時、人類の長い伝統を自分の中にまとめ、総括的に救いを私たちに与えた」(『異端駁論』三・18・1)。
真の神が、からだをふくむ人間の全体、その意味で真の人となられたのです。それはからだを含む私たちの全存在が救いに与るためです。

③からだを含む全人格・全人間
人間をからだと魂、霊を分離してしまうのではない。からだを含む全存在が、聖霊ご自身の導きのもとに導かれ、父なる神の意志を行い、キリストの新しさへ向けて新たにされて行く、実に驚くべき恵みの御業です。

(4)結び
孤立聖句主義←→聖書全体を視野に入れつつ、その各部分を正しく、深く、豊かに味わい・解釈する責任と喜び。
聖書全体というとき、旧約聖書新約聖書の両方を視野に入れ、特にその二つの関係に注意する。
旧約聖書新約聖書の一貫性について
一粒の種、それが植えられ、10センチ、1メートル、さらに10メートルの木となっても、同じ生ける存在として、互いの成長段階どうしが矛盾することなどはない。
同様に聖書全体も一つの有機体として、相互に矛盾したり、まして対立などしない。しかも一つの有機体として、旧約から新約への美しい進展を見る。特に主イエス受肉聖霊降臨を中心として。

②全人類の歴史とのかかわりの中で、神の民の歴史。さらに天地万物を常に意識しつつ、神の民全体の歩みを視野に。参照「からだの贖われること」(ロマ8 章23 節)。
使徒信條において、「罪のゆるし」と「とこしえの命」の間に、「からだのよみがえり」が、位置している事実の重大な意味をしっかり受け止める。

② このような雄大な救いの歴史のなかで、人間・私の小さな、小さな歩みも見るべき。
その時、この持ち場・立場で忍耐と希望に満たされ生きる使命の自覚が深められ、聖霊ご自身の導きにより使命遂行がなされて行く。

★第4回は、12月10日(水)14:00−16:00
「忍耐と希望−御茶ノ水で聖書を、聖書でお茶水への展望−」です。
連絡先 千代田区神田駿河台2-1 御茶ノ水クリスチャンセンター404号

[4]宣教計画
(1)2014年4月から2015年3月の期間、主日礼拝を中心に宣教を続けています。
以下の主日礼拝の宣教が可能です、ご連絡ください。
11 月30 日、12 月7 日、1 月4 日、3 月1 日。

★11 月の主日礼拝の予定
11 月2 日(日)日本福音キリスト教会連合キリスト教会 伝道礼拝宣教
11 月9 日(日)日本キリスト教団 練馬2 丁目伝道所 主日礼拝宣教
11 月16 日(日)日本福音キリスト教会連合 富士見ヶ丘教会主日礼拝と午後の燻製(くんせい)の会宣教
11 月23 日(日)グレイス宣教会(大阪、八尾)東京チャペル主日礼拝宣教
11 月30 日(日)未定

(2)沖縄訪問・宣教
2015 年2 月、沖縄訪問・宣教を祈り備えています。
2 月1 日那覇聖書研究会主日礼拝宣教担当など予定を進めています。
主日礼拝の宣教や個人的な面談に至るまで各種の可能性があります、ご連絡ください。

(3)来年2015年4月からの主日礼拝、その他主の導きを求めつつ、2015 年4 月から2016 年3 月までの、宣教活動について予定を考え始めています。年齢や生涯のことを考慮しながらです。
主日礼拝の他、修養会、講演会、聖会、セミナーなどの集中的な宣教の機会についてご連絡くだされば、嬉しいです。

★『ルカの福音書 味読・身読の手引き』1、2月1日発行、700 円
『ルカの福音書 味読・身読の手引き』2、4月10日発行、700 円
『ルカの福音書 味読・身読の手引き』3、6月10日発行、700 円

購入希望の方は、宮村にご連絡ください。
購入や紹介などご協力頂けますと、すでに原稿が用意できている、『使徒の働き 味読・身読の手引き』の刊行の資金的助けとなります。

★宮村夫妻支援方法
宮村夫妻の宣教活動を祈り支援下さり感謝です。
経済的支援は、
郵便振替 振替口座番号 00240‐0‐82660
ゆうちょ銀行 普通預金 店番018 口座番号2092174を通してお願いします。

宮村武夫
1939年1月21日 東京深川生まれ、
開成高校時代 キリスト信仰へ導かれる。
宇都宮キリスト集会牧師、クリスチャントゥデイ編集長、名護チャペル協力宣教師。

クリスチャントゥデイ
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