「人生を導き教会を生かす、レビ記通読の手引き」           レビ記9章 

「人生を導き教会を生かす、レビ記通読の手引き」  レビ記9章

(1)9章の内容、8-10章の流れの中で
二つの部分
①1-7節、任職終了。
8章31-37節に見る任職の食事、1週間(8章35節)。一定の期間が大切、荒野の40年 間のように。
9章1節、「8日目」。ある特定のとき。
期間と特定のとき、その両方が聖書の歴史においても、私たちの生涯においても大切でおす。

② 8-24節、最初の祭司の初めの仕事。
8-11節、罪のためのいけにえ
12-14節、全焼のいけにえ
15-17節、民のための罪にいけにえ。
18-21節、民のための和解のいけにえ。
22-24節、大祭司の祝祷。

(2)2、3、4節
2節、1節に見るようにモーセに呼ばれたのは、アロンと長老たち一緒。
しかし命令は直接アロンだけに与えられたのです。
3節、「あなたはまた、イスラエル人に告げて言わなければならない」。アロンが受けた命令は、イスラエルに告げるのです。内容は、三つのいけにえをささげること。
4節、「それは、きょう、主があなたがたに現れるからである」と、目的が明示されます。

(3)5、6、7、8節。
①5節は、8節に直接に結び付く、6,7節は念を押すように間に挟まれて入れられていることば。全体の流れとしては、全会衆はモーセの命じたものを持って来て、主なる神の御前に立ち、アロンはいけにえをささげます。

②6節、モーセ→会衆
前半、「これは、あなたがたが行なうように主が命じられたこと」、確認。
後半、「こうして主の栄光ガあなたがたに現れるため」。主の栄光が中心→22-24節。

③7節、モーセ→アロン
内容、罪のためのいけにえ。
強調点、会衆ばかりでなく、「あなたの罪のためのいけにえ」、「あなた自身のため」と繰り返し、アロンのためのいけにえをささげる必要を強調しています。
参照 ヘブル5章7節、7章27節、9章7節。大祭司キリストの場合との違い。

(4)22-24節、アロンの祝祷
23節、会見の幕屋に主なる神の栄光。
出エジプト記に見る、「主の栄光」との継続を注意。
出エジプト記16章6、7、10節。
出エジプト記24章13、16、17節。
40章34節、「そのとき、雲は会見の天幕をおおい、【主】の栄光が幕屋に満ちた」。主の栄光が、シナイ山だけではなく、民の間に、民と共に進む幕屋に。