ルカの福音書身読の手引き・その45

☆沖縄で聖書を、聖書で沖縄を読む。
首里福音教会、その主日礼拝を中心にした営みの報告

『あなたがたに耳を傾ける者は』
       ルカの福音書10章1−16節(Ⅱ)

[1]序
 秋の教会総会、私たちの現在ばかりでなく、将来についても語り合う機会になることを期待しつつ、ルカの福音書を読み進めます。

[2]「人々があなたがたを受け入れないならば」
(1)人々が福音宣教者を受け入れない場合について詳しい注意と説明、11節注意、
「『私たちは足についたこの町のちりも、あなたがたにぬぐい捨てて行きます。しかし、神の国が近づいたことは承知していなさい。』」

(2)主イエスの宣教地ゴラジン、シドン、カペナウム(15節)。(特に,カペナウム、バヒロンの王についてのイザヤのことば(イザヤ14:13−15)を引用).  ツロ、シドンは、旧約における異教の町の代表。異教の港町として、ユダヤ人は罪深い町との印象を持つ(イザヤ23章,エレミヤ25章22節,エゼキエル26−28章参照)。

(3)福音を拒むことそのことがさばき(ヨハネ3:17以下参照)。   
祝福の場合も、福音を受け入れ主イエスご自身に聞き従うそのことが祝福。
賜物としての信仰。

[3]16節
この箇所(10:1−16)の要約としての16節。
「あなたがたに耳を傾ける者は、わたしに耳を傾ける者であり、
あなたがたを拒む者は、わたしを拒む者です。
わたしを拒む者は、わたしを遣わされた方を拒む者です。」
(1)「あなたがたに耳を傾ける者は」.

(2)「あなたがたを拒む者は」.
 この二つの反応の両方が事実起こる。
この事実に対して、どのように考えるか。
白地に黒い点があるとしてつまづき絶望するか。
黒地に白い点があるとして感謝し喜ぶか。
自らの罪人としての自覚が分かれ目では。
しかし何よりも注意すべきは、主イエスと主イエスにより派遣された弟子たちとの結び付きです。

[4]結び
(1)キングス・ビジネスとしての自覚。しもべとして何でもする覚悟(Ⅰコリント9:19−23参照)。
王の王のしもべとしての毅然とした姿勢(ガラテヤ6:17参照)。

(2)エレミヤの実例、まず聞く者として徹する。

(3)サムエルの実例、1サムエル3章10節、
「そのうちに【主】が来られ、そばに立って、これまでと同じように、『サムエル。サムエル』と呼ばれた。サムエルは、『お話しください。しもべは聞いております』と申し上げた。」

(4)牧師夫人の第一の使命。裏も表も知り抜いている牧師が語る言葉を、聖霊ご自身の助けにより、なお主からのメッセージと受け止めうること。