2016年1月5日 12:10 。「発信・受信ー主にあるに恵みの一つ一つ」その15 再掲載


2016年1月5日 12:10 。
「発信・受信ー主にあるに恵みの一つ一つ」その15 再掲載

「律法」を、旧約聖書全体の豊かな全体像をではなく、第二神殿時代のユダヤ教の視点から狭く受け止めようとする理解との関係で、AT先生に以下のような応答を書きました。

「頌主
 メール感謝します。
新しい年の歩みの上に、祝福が豊かにありますように。

聖書全体から理解される『包括的な律法理解』に共感。
これこそ、近現代の思想の流れの中で、G.Vosが、鋭く深く、同時に豊かに提示した道・Biblical Theologyです。
G.E.Laddは、意識的に認めていないのですが、圧倒的に、G.Vosの影響を受けていると私は判断します。
 さらにこの道こそ、エイレナイオスが、グノーシスとの激しい戦いの中で、これらを徹底的に駁論した道です。
 この道を、クリスチャントゥデイを舞台に、苦悩と喜びの両立を味わいながら、私なりに、それなりの闘いを覚悟して書きに書く道です。

忍耐と希望(ローマ8:25)
宮村武夫・君代」

☆参照
『新しい年2016年、さらに読者と記者の共同の歩みを』
宮村武夫

2014年4月に、クリスチャントゥデイの働きに参与して以来、2回目の新年を、日々の歩みの中で経験している恵みを深く感謝し回顧しながら迎えています。

また、「一寸の虫にも五分の魂」との大好きなことわざに共鳴しながら、新年の展望・志を、3点に限り報告致します。

(1)「地はあなたの恵みに満ち」

クリスチャントゥデイの基本的な姿勢を、「聖書をメガネに」と表現して来ました。聖書の基本メッセ―ジを視点(集中)に、天と地・万物を視野に入れる(展開)。これこそ、小社の心意気です。

私たちを取り巻く、あらゆる悲惨、さまざまな実際的な矛盾や葛藤のただ中で、「【主】よ。地はあなたの恵みに満ちています」(詩篇119:64)の聖書の宣言に立ち、世界を見、万物の存在を根源的に肯定するのです。

小社の基盤は、虚無や懐疑ではなく、生ける創造者なる神の創造の御業の事実に根差す、あらゆる存在・万物に対する肯定です。

「主よ。われらの神よ。あなたは、栄光と誉れと力とを受けるにふさわしい方です。あなたは万物を創造し、あなたのみこころゆえに、万物は存在し、また創造されたのですから」(黙示録4:11)

物質そのものを悪と見なし、肉体を敵視し、地上の営みを軽視する、現代版グノーシス的傾向に対して、地は創造者なる神の栄光に満ちと、2016年も小紙の記事、コラムを通して書き続け、記者の生き方を通して表していく覚悟です。

(2)恵みを忘れず(詩篇103:2)、無駄にぜず(Ⅰコリント15:10)に

しかし、小社が直視するのは、「地はあなたの恵みに満ち」の根源的事実だけでありません。その恵みの事実を忘れさす力や湯水のように無駄にさせてしまう仕組みの現実的効力の恐ろしさを軽んじないのです。

人間の本来的な尊さを、さまざまな組織やイデオロギーのために利用し犠牲にする勢力に批判的に対峙し、屈しないのです。そのために主の助けを求めつつ。そうです。主イエスが明示する、本来の人間・本来の私の道への解き放ちの道です。

安息日は人間のために設けられたのです。人間が安息日のために造られたのではありません」(マルコ2:27)。

(3)徹底的な聖霊(ご自身)信仰に立つ、インターネットメディアの働き

インターネットメディアとしてのクリスチャントゥデイの働きに参与すればするほど、聖霊ご自身の働きと支えを、ますます身近に実感しています。聖書を通してご自身の言い分を公的にまた明確に記述しているお方が、歴史の流れの中に生きる私たちに、時空と空間を超えて、聖書のメッセージを今ここに生きる者に語り掛けてくださる。この聖霊ご自身の働きは、さらに語られたメッセージに応答する営みをも導いてくださるのです。

この聖霊ご自身による呼び掛けと応答、呼応関係こそ、インターネットメディアが目指しているものです。聖霊ご自身が先行的に歴史を貫いて推し進めていてくださる恵みの御業を、小社も制約を自覚しながら主の僕仲間として新しい年もひたすらに進めていく覚悟を致しております。

恵みを忘れたり、無駄にさせようとする力は、記憶や記録の役割をゆがめようと働き掛けてきます。記録を取る機会を否定する取材拒否、事実と記録のゆがみ、さらに記録を抹殺するさまざまな働き、それらを直視しながら、なお聖書に固く立ち、聖霊ご自身の実際的な導きを信じて、この年も小紙を通じて読者の皆様と結ばれた絆を大切に進みたいのです。新しい年も、祈りのご支援をよろしくお願い致します。

ここまで書いてきて、読者の皆様からクリスチャントゥデイの位置と役割について、どのようにお考えか、ご意見や忠告をぜひお聞きしたいとの思いがあふれてきました。そうです、記者から読者へばかりでなく、読者から記者へとの両方向のコミュニケーションをさらに固くしたい、これこそ新しい年の心からの願いです。その一つの試みとして、2月には沖縄地区で、相互主体的な読者会を願っています。小さな一歩、しかし大切な一歩と自覚しています。

読者の皆様の上に、主の豊かな祝福がありますように。感謝。
クリスチャントゥデイ編集長