沖縄から「月桃通信」

沖縄から「月桃通信」
★石原ご夫妻とは、1983年4月私たちの長男忍望が三重県の農愛高校に入学以来、主にある交わりを重ねて来ました。当時、石原先生は、農愛高校で教鞭をとり、家族で校内に住んでおられました。

 1986年4月、私たち沖縄家族が沖縄が本島に移住、その後間もなく石原ご夫妻が沖縄西表に移住後は、私たちの交わりは一段と深まり豊かになりました。
 私たちが2011年5月25年ぶりに関東へ戻った後も、石原ご夫妻が、
私たちの心の友重元ご夫妻と同じ地域に移住なさったこともあり、交流は佐那に深まっています。
 今回、月桃通信を皆様に紹介でき、感謝です。

月桃通信No1 2018年6月21日
                                    石原艶子
6月23日は慰霊の日です。魂たちの叫びが届きます。
辺野古に新基地は絶対に造らせない、この必死の戦は魂たちの叫びと一体になって慰霊の日を迎えます。
6月12日、史上初の米朝首脳会談が行われたなんとこの日に合わせて、辺野古埋め立て、土砂搬入が8月17日と、防衛局は発表しました。知事への「撤回」の要求は、もう時が無いせっぱつまった状況の中、うるま島ぐるみ会議の私たちは、5回目の撤回要請を県庁に出向いて行いました。
多くの仲間たちは県民投票の準備をしていますが、今は知事の撤回が先と考え、県民投票については現時点では一致していません。
毎日、座り込みをする私達は機動隊にごぼう抜き排除され、400台ものダンプやミキサー車が入り、護岸工事は今月中に完成しそうです。海が閉じられてしまうと、潮の流れは失くなり、生物は死んでしまいます。8月11日には県民大会が行われることになり、3万人以上の県民が結集します。
安倍政府は辺野古の争点はずしをねらい、名護市、新潟県知事選の成功を基に、知事選勝利を着々と準備しています。このままでは安倍政権は延命し、悪法が数の力で成立して日本の将来は破滅に向かってしまいます。
どうか沖縄に関心を持って下さい。
沖縄のことは、あなた自身の問題だと思います。
慰霊の日を迎え、広島の「青い空は」の歌を
沖縄の地上戦、そして、辺野古の青い海と合わせて
平和への祈りとして歌っています。

②青い海は青いままで
子どもらに残したい
燃える沖縄の海、地獄の血の中で
父の母の兄弟たちの、命の悲しみを
胸に抱いて、命どぅ宝(ヌチドゥタカラ)、命どぅ宝、

③青い空は青いままで
こどもらに伝えたい
青い海は青いままで
こどもらに残したい
すべての国から戦の火を消して
平和と愛と友情の命の輝きを
この固い握手とうたごえにこめて

沖縄から、世界中から、すべての軍事基地がなくなる日が来ますように。憲法9条を生きる国でありますように。幾千万もの戦争で亡くなった尊い魂と共に祈ります。

月桃通信No2 2018年7月7日石原艶子
5、6月と空梅雨で厳しい夏日が続いていました。ダムの底が見える程になり水不足が心配され節水の呼びかけも、あれから台風7号が大雨をもたらしダムは満水近くにまでなりました。台風7号辺野古の海を囲む護岸を打ち砕いてくれることを、反対する私達市民の誰もが願いましたが小さく弱い台風7号では、それは叶いませんでしたが、何とオイルフェンスが護岸に打ち上げられ、破れ、無惨な状態になりました。また護岸の一部からは土砂も流れ出ました。
神を(自然を)侮ってはなりません。聖書、詩篇の御言葉が聞こえてきます。
「地とそこに満ちるもの、世界とそこに住むものは主のもの 主は大海の上に地の基を置き、潮の流れの上に世界を築かれた。」
もしも猛烈な台風8号が直撃したと仮定したら安倍政権と防衛省が、沖縄の民を踏みにじって権力で造った護岸はもろくも崩壊するでしょう。かけがえのない命の海を埋めたてて、強大な軍事基地を造ることの愚かさはたとえようもない悪以外の何ものでもありません。未来の子供達のために、絶対に造ってはならないのです。
ゲート前座り込みを始めてから、五年目を迎えました。この異常事態を作り出している日本政府、防衛省は沖縄の県民(市民)の声を全く聞こうとはしません。
偽りの口は〝基地負担を軽減します〟〝沖縄に寄り添って参ります〟などとウソぶきつつ、弾圧と暴力を繰り返しています。
7月7日にはゲート前での県民集会に2000人が結集して新基地建設阻止を訴え、結束の力を示しました。防衛局は8月17日に埋め立て開始を発表しました。それを阻止するために8月11日には少なくとも3万人が結集する県民大会を行います。
毎日、ゲートからは300台以上ものダンプとミキサー車が入っていきます。本部町の塩川港からは船(ダンプ140台分)で海からの砂利搬入が行われています。ゲート前に塩川港にそして国頭の砂利搬入路へと分散しつつの厳しい阻止行動を続けています。
今、辺野古新基地埋め立ての賛否を問う県民投票を準備し、行動するグループがあります。みんなが一番に求めている知事の公約である「撤回」が未だに行われない中にあっていら立ち、不信感、方法論の相違など私達の内側にも分断の危機が生じています。今こそ、意見の違いを越えて、ひとつ目的のために力を合わせていくべきです。分断こそは、安倍政権の思うツボなのですから。知事は今日、7日の集会にもスピーチを寄せて下さり必ず「撤回する」ことを約束して下さいました。撤回の条件など、弁護士さん達の考え方もいろいろとありますので、難しいです。それは国の権力が司法をも無視してあらゆる方法をもって沖縄を、日米安保の名の下に利用しようとしているからです。初めから裁判で勝つことは困難というより不可能なのかもしれません。悲しいです。今、私たち一人ひとりが試されています。意見の違いを越えて、自己主張、自己満足ではない真の戦いを互に一致協力して戦いぬけるのかどうかです。痛々しい翁長知事さんを信頼し支え、何としても知事選に(11月)勝利しなくてはなりません。国は名護市長選勝利の経験をもって、ありとあらゆる悪知恵で立ち向かってくるでしょう。国家権力に弾圧されている沖縄だからこそ、出来ることがあります。それは世界に向かって憲法九条の平和を実現するためのメッセージを発信出来ることです。北朝鮮と向き合い信頼の心をもって話し合いでアジアに平和を作っていくために努力しましょう。
どうしたら平和を作れますか。
榎本栄治牧師さんの言葉が私の心に届きました。「人の痛みを共有する、ここに人間の顔があります。隣人が傷つき悩み、苦しんでいるとき、その痛さを知っていますか、そこで現実をしっかり見聞きし、触れることそれが平和運動の基本です。−略」このように生きようとして、沖縄に足を運び、共に座り込んで下さる多くの方々がいます。原発はじめ多くの苦しみ、呻きが満ちています。共に生き共に祈る一人ひとりの市民の存在の中に確かな希望が見えています。

「知っていましたか?」の一口メモ✍
★国連旗が揚げられている基地があります。
嘉手納、普天間、ホワイトビーチです。
朝鮮半島は休戦であって終戦条約は結ばれていないため、この三つの基地は国連軍が戦争の時自由に使える基地として承認しているからです。
★米軍駐留国における経費負担
           支援額
日本   約74.5%   32億2843万ドル
韓国   約40%     4億8661万ドル
ドイツ  約33%       2870万ドル
イタリア 約41%       302万ドル

月桃通信は友和会の友人、木村宥子さまが私との電話での語り合いをまとめて下さり、発信して下さいました。木村さんのお陰で、能力のない私も自分の言葉で発信していこうとの思いを与えられ、長女夫妻の力を借りて実行することになりました。すべての始まりは木村宥子さんの前向きな実行力によるものです。木村さんに心より感謝し、これから努力していきたいと思います。どうか皆さん、応援よろしくお願い致します。
尚、友人、知人に自由に配信して頂いて構いません。