無教会の佐藤全弘先生の励まし:良寛寺無し坊主、宮村武夫教会無し牧師 再録

無教会の佐藤全弘先生の励まし:良寛寺無し坊主、宮村武夫教会無し牧師 再録
 
 1990年に、沖縄で出会った佐藤全弘先生とは、実際にお会いする機会は、それほどありませんでした。交流は、手書きの手紙。それは、TCUの稲垣久和先生が私の手紙を手紙論文・論文手紙と呼んで励ましてくださった文学類型から言えば、その最高・最善のもの、今に至るも佐藤先生からの手紙を、いつも心に刻んでいます。
 そうした中で、忘れることのできない、佐藤先生との直接の対話があります。それは、後任牧師の按手礼論文に私が異議を提示し、私たちが 首里福音教会も日本福音キリスト教会連合も離れる事態至った直後、大阪空港の喫茶店での一時。
 佐藤先生は、良寛180年忌記念「全国良寛比叡山大会」で、記念講演、「良寛とアシジのフランシスコ」をなされた後。それで良寛について感銘深いお話を佐藤先生はしてくださいました。当時の時代背景の中で、寺から離れて生活することの困難とあえてその道を選ぶ生き方を、「良寛寺無し坊主」と心に銘記しました。
 私たちが、どのように修羅場を通過したかは、何も話しに出なかったのです。
しかし、その時以来、佐藤先生の良寛話は、「宮村武夫教会無し牧師」と受け止められ深い慰めとなっています、感謝。