喜びカタツムリの便り 第2 期43 号 発行者 宮村武夫

喜びカタツムリの便り 第2 期43 号
発行者 宮村武夫
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2017 年11 月4 日

イザヤ書46 章3、4 節
「わたしに聞け、ヤコブの家と、イスラエルの家のすべての残りの者よ。
胎内にいる時からになわれており、
生まれる前から運ばれた者よ。
あなたがたが年をとっても、わたしは同じようにする。
あなたがたがしらがになっても、わたしは背負う 。
わたしはそうしてきたのだ。なお、わたしは運ぼう。
わたしは背負って、救い出そう。」
ゴルゴタに 喜び進む カタツムリ 御国目指して 苦難の道
を」(改革派教会の市川康則先生と合作)

マタイ11 章28、30 節
「すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさ
い。
わたしがあなたがたを休ませてあげます。
わたしは心優しく、へりくだっているから、あなたがたもわたしのくび
きを負って 、わたしから学びなさい。そうすればたましいに安らぎが来ます。わたしのくびきは負いやすく、わたしの荷は軽いからです。」
ゴルゴタを 担いて歩む カタツムリ 御国目指して 倒れつ立ちつ」(市川康則先生と合作)

[1] 序
10 月の日々、クリスチャントゥデイの役割を果たすとともに、個人のブログの充実を目指してきました。長男忍望が勧めてくれる終活への一歩と理解しています。

[2]私の終活、東京キリスト教学園の場合
東京キリスト教学園の恩師ホーク学長や渡邊公平先生など、ほとんどの方々が主のもとに。また同僚も朝岡茂先生、西先生、天田先生などなど、同じく主のもとに。
そしてついに、敬愛する教え子の中から、10 月4 日に小林高徳学長が突然召天との報に接しました。この事態の中で、大和TCU 教授とのメールの交換。
☆大和教授→宮村
「宮村先生
いただいたお手紙に返事を書かなければと思っておりました。もうしわけありません。
お聞きになっているかと思いますが、小林高徳学長が米国出張中に心筋梗塞になり、そのまま10 月24 日に召天されました。
学生教職員、ショックと受け止めきれない思いの中にあります。
大学葬になりますが、来週以降になりそうです。
以下は大学HPに出している広報です。どうぞお祈りください。
大和。
小林高徳学長 召天(2017.10.25 19:27 更新)
本学学長の小林高徳は、アメリカ出張中10 月23 日(日本時間)に心筋梗塞で倒れ、集中治療室で治療を受けていましたが、10 月24 日21:30(日本時間)に召されました。
小林学長の今回の米国出張は、一週間の予定で、アジア神学協議会の加盟学校の資格審査と本学の協定校であるバイオラ大学訪問のためのものでした。その間の主日に本学卒業生が牧師をされている現地教会の礼拝に向かうタクシーの中で発作を起こされました。その牧師と同窓生が緊急の対応をして下さり、救急車で搬送され集中治療室で緊急救命措置を受けていました。日本からご家族と本学教員が駆けつけましたが、到着前に容体が急変して召天されました。ご家族のためお祈りください。葬儀等については、決まり次第本学ホームページにてお知らせいたします。
Dr. Takanori Kobayashi, President of Tokyo Christian University, has passed away at 9:30 p.m. on October 24th (Japan time). He had a heart attack during his US business trip on October 23rd (Japan time) and was hospitalized. He was scheduled to examine accreditation procedures as a chairperson of ATA (Asia Theological Association), and as the TCU president he also visited Biola University, one of
TCU’s partner schools. Dr. Kobayashi suffered the attack in a taxi on his way to a church ministered by a TCU alumnus. He was taken to a hospital by ambulance with the help of TCU alumni attending the church, and received emergency treatment and intensive care. His family and a TCU faculty member flew to LA to meet him, but he had sudden changes in the condition and breathed his last before they arrived.
Please remember his family in your prayers. The schedule of his funeral will be announced on TCU’s website later.」
☆宮村→大和教授
「大和ご夫妻
頌主
悲しみと動揺の中にも、メール感謝します。
ハイ、小林先生のご召天、早い段階でクリスチャントゥデイを通して伺いました。
ハイデルベルク信仰問答の「生きるにも死ぬにも、あなたのただ一つの慰め」
問1 生きるにも死ぬにも、あなたのただ一つの慰めは何ですか。

わたしがわたし自身のものではなく、
身も魂も、生きるにも死ぬにも、
わたしの真実な救い主イエス・キリストのものであることです。
この方は御自分の尊い血をもって、わたしのすべての罪を完全に償い、
悪魔のあらゆる力からわたしを解き放ってくださいました。
また、天にいますわたしの父の御旨でなければ、
髪の毛一本も頭から落ちることができないほどに、
わたしを守ってくださいます。
実に万事がわたしの益となるように働くのです。
そうしてまた、御自身の聖霊によってわたしに永遠の命を保証し、
今から後この方のために生きることを心から喜ぶように、
またそれにふさわしいように整えてもくださるのです。」
が、改めて心に刻まれます。この際、生涯を通し教えられられ続けて来た信仰問答を、小林先生を記念して通読したいです。
私の心に、静かで確かなもう一つの助けは、小林先生が私の著作のために書いてくださった、勇気のある誠実な書評を反復味読・身読できることです。
広報の記述ありがとうございます。
ご遺族、学園のために祈ります。
忍耐と希望(ローマ8:25)宮村武夫・君代」
★小林高徳学長の『本のひろば』誌上の書評

宣教のことばは、会衆の魂を養う牧会の業
宮村武夫著
ヨハネに見る手紙牧会
−その深さ、広さ、豊かさ
宮村武夫著作8
小林高徳
宮村武夫先生の説教集を読むと、神のみことばを生きようとする熱いこころに触れて、魂の震撼を覚える。それは、終末における完成を視野に入れつつ、みことばを「今ここで」教会の礼拝において聴き、それに従おうとする説教者の教会への愛が紙面からにじみ出るからに他ならない。
神学校で先生から受けた聖書解釈学の授業は、評者には救済論的意義があった。歴史的・文法的聖書釈義の方法論を学んでゆく中で、「かつて、あそこで」書かれた聖書の今日的メッセージを読み取ることが困難になっていた。そんな時、ゲオハルダス・ヴォスの著作を教えられた。旧約と新約をつなぐだけでなく、歴史上過去のテキストと読者の現在をつなぐ聖書神学的救済史の視点は、「今ここで」聖書のみことばを読むことを可能にしてくれた。宮村先生の説教は、30 年前に伺った同じ原則に貫かれている。
本著は、沖縄の首里福音教会でなされたヨハネ書簡からの主日礼拝説教集である。
2000 年アドベントから2001 年10 月末まで、礼拝において語られた神のみことばが、キリスト者・教会において受肉してゆく。「今、私たちはI ヨハネを、主日礼拝ごとに読み進めています。その目標の一つは、兄弟愛を私たちの心や生活に、そして生涯に刻み付けて頂く、この一事のためです。」(63 頁)この明確な目標の下に、ヨハネの手紙第一の綿密な講解説教が続けられている。キリストの受肉と十字架の死と復活による福音を蔑ろにする誤った教えと闘い、互いに愛し合うことでキリストの愛の現実を、父なる神とキリストとの交わりの豊かさを示そうとしたヨハネの意図が紐解かれてゆく。
宮村先生の説教は、堅固な釈義を土台とし、ブレがない。それを、理路整然と、しかも簡潔に、会衆に届くようにとの配慮がにじみ出る。一週間の戦いを終えて集った信仰の群れを、みことばによって慰め癒し、これから一週間の戦いに出てゆく一人ひとりをみことばによって整え、励ます牧会者の姿がそこにある。「私たちはひとりひとり、それぞれの一週間の経験を身に帯びて、この主日礼拝の場に導かれ……<中略>……またこの礼拝の場から、主なる神が派遣してくださる持ち場・立場へと進み行き、派遣された場で礼拝の生活を継続」(256-7 頁)する。宣教のことばは、会衆の魂を養う牧会の業なのである。
紡ぎだされた説教には「宮村節」とも呼ぶべき珠玉の表現があふれている。「聖霊の助けに導かれ、祈りを通して、神の言葉・聖書が心、生活、生涯に決定的に刻まれ、実を結ぶ。若者だけでなく、この私も。」(71 頁)「祈りは仕事、大きな仕事であること」(165 頁)。「聖書に基づき、主なる神の言い分、ご意志に従うのです、神の恵みから自分を見るのです。」(139 頁) 、等々。それにしても、「恵み」への言及がなんと多いことか!「福音を述べ伝える恵み」に「各自を根底から支える恵み」。「一方的な神の恵みにより選ばれ、導かれている」との述懐。まさに、「恵み」のオンパレード。講解最後も、「父、御子、御霊なる神の愛の交わりに与る驚くべき恵みの提示、これが福音、喜びのおとずれです。」(260 頁)と、第1 ヨハネ全体を「恵み」に
集約する。神の恵みに依り頼むキリスト者をそこに見る。
本説教集の根底にあるのは、神のみことばと聖霊による教会形成と改革という宗教改革に由来する原則。その信念に立ち、「聖書と矛盾する聖霊の教えなどない。」(240頁)と喝破する。ヨハネ書簡を、ヨハネ福音書が引き合いに出されるだけでなく、他の関連する聖書箇所を多く用いて解釈が進む。聖書を(他の)聖書(箇所)によって解釈することが実践される。
ヨハネの手紙第二・第三の講解説教に加えて、巻末には、遠藤勝信氏との間に交わされた、神のみことばからの説教についての真摯なやり取りが載せられている。
本書は、個人での学びと黙想のために、聖書の学び会のテキストとしても有益だ。特に、説教による牧会を試みる説教者にお勧めしたい。「恵みのみ」「聖書のみ」「信仰のみ」の原則に貫かれた、人となられた神のみことばなるキリストとの生きた交わりが、そこにはある。
日本長老教会神学教師、現東京基督教大学学長)
(四六判・三二四頁・一八〇〇円+税・ヨベル)

[3]日本福音主義神学会の場合
今回、私は、唯一所属している学会である福音主義神学会を退会することにしました。40 数年の歩みを感謝しています。特に沖縄時代、関西部会に所属、楽しい主にある交わりを重ねた恵み、忘れがたい思い出です。生涯の限られた残りの日々、聖書的エキュメニズムの在り方を思索し実践したいと願っています。
高校時代にキリスト信仰に導かれて以来、聖書に対する信頼と確信を徹底的に教えられたことを心より感謝しています。最初に導かれた教会が日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団に属しており、そこで徹底的な聖書信仰と同時に、徹底的な聖霊信仰を教えられた事実は、まさに二重の恵みです。
また通学していた高校に聖書研究会があり、その一員として生きる決断をなしたのです。そうです、キリスト信仰の初めから一教派の一地域教会に所属する側面と同時に、小さな規模とはいえ、公同性を持つ集会の一員でもあったのです。この二重の経験は、実は一つの恵みの表れで、聖書と聖なる公同の教会、つまり聖書的エキュメニズムを生涯にわたり提唱し、実践する源泉となりました。若き日からの道を、さらに徹して歩み続けたいのです。

[4]2018 年2 月、沖縄訪問・宣教
来年2018 年2 月も、沖縄訪問・宣教を予定しています。私たちが、2011年5月に沖縄から25年ぶりに関東に戻るにあたり、重元清先生や川越弘先生が中心になって開いてくださった壮行会。特にそこで川越弘牧師が取り次いでくださった説教、詩編19編1〜5節、1 コリントの信徒への手紙一15章3〜5節に基づく、『信仰の継承(世々の聖徒の交わり)』。http://d.hatena.ne.jp/kimiyom/20170921/1506025223
送別会ではなく、壮行会だと強調された意味を、今一度確認、沖縄の主にある兄姉に、関東での働きを報告し、新たに派遣の目的を確認する必要を覚えます。
現在定まっている予定に加え、新たな可能性や希望の連絡頂ければ感謝です。
Ⅰ.スケジュール
2月3日(土)羽田→那覇 二人の息子家族と会食
4日(日)那覇聖書研究会にて宣教担当
6日(火)首里朝祷会
重元先生と共に、「キリストのからだとしての教会」について考える集
会に参加
10日(土)AMC 時の森教会礼拝参加
11日(日)沖縄バプテスト連盟ジョイチャペル主日礼拝宣教担当
12日(月)信教の自由祈祷会と平和研究所共催の祈祷会参加
16日(金)石川福音教会半日修養会、Ⅱペテロ1:12−15味読。
参照ユンゲル・モルトマン、「先祖礼拝と復活の希望」『人類に希望は
あるか 21 世紀沖縄への提言』(新教出版社)38 頁以下。
18日(日)名護チャペル主日礼拝宣教担当
18日―19日新・まどか宅宿泊
20日(火)那覇→羽田

2.祈りの課題
①翁長知事など幾人かの方々と個人的な面談の機会が与えられるように。
②沖縄とクリスチャントゥデイの関係が、さらに一段と深まるように(クリスチャントゥデイ読者会開催)。
③経済的な必要の満たし、私たち二人の健康の支え。

〔5〕祈りと協力のお願い
(1)主日礼拝を中心に。
主日礼拝での宣教、講演会担当などの可能性や希望があればご連絡ください、うれしいです。
主日礼拝・他
★11 月 5日 日本福音キリスト教会連合 足立キリスト教主日礼拝出席
12 日 ちいろば聖書集会主日礼拝宣教担当 午後聖書塾
19 日 グレース宣教会・東京チャペル 主日礼拝宣教担当
26 日 宇都宮キリスト集会召天者記念礼拝宣教担当
12 月 3 日 千葉酒々井三上宅主日礼拝宣教担当
10 日 ちいろば聖書集会主日礼拝宣教担当
17 日 グレース宣教会・東京チャペル 主日礼拝宣教担当
24 日 宇都宮キリスト集会クリスマス礼拝宣教担当
31 日 未定
1 月 1日 宇都宮キリスト集会小岩新年礼拝(拙宅)
7 日 ちいろば聖書集会主日礼拝宣教担当
14 日 グレース宣教会・東京チャペル 主日礼拝宣教担当
20 日 宇都宮キリスト教一致祈り会 松ヶ峰カトリック教会
21 日 宇都宮キリスト集会主日礼拝宣教担当
27 日 ちいろば聖書集会主日礼拝宣教担当

(2)著作・執筆活動を中心に
著作集在庫分の販売や的確な贈呈を通して活用を目指しています。
既刊6巻(7巻品切)の購入希望の方は、宮村にご連絡ください。
支援のためには、198-0042 青梅市東青梅6−11−8鮫島茂宅 宮村武夫著作刊行会0150−2−290448をご利用ください。

(3)宮村夫妻支援方法
宮村夫妻の宣教活動を祈り支援くださり深い励ましです、感謝します。
経済的支援は、郵便振替 振替口座番号 00240‐0‐82660
ゆうちょ銀行 普通預金 店番018 口座番号2092174 をご利用ください。

(4)クリスチャントゥデイについて
事務所 〒101-0032 東京都千代田区岩本町2-13-6 ミツボシ第3 ビル4 階
03−5829−4627、来訪歓迎。宮村は、原則水曜と金曜事務所に出かけます。

(5)宮村武夫自己紹介
1939年1月21日 東京深川生まれ、開成高校時代 キリスト信仰へ導かれる。埼玉寄居、東京青梅、沖縄首里の教会牧会。その間、3神学教育機関と1大学で教育に従事。
現在、宇都宮キリスト集会・ちいろば聖書集会牧師、クリスチャントゥデイ論説主幹、名護チャペル協力宣教師。宮村武夫牧師5 分間メッセージを、毎日ブログ、FacebookYoutubeで発信。