9月27日Gordon Divinity School卒業50年記念集会へ備えてー留学中両親から受け取った手紙の再読 その3

9月27日Gordon Divinity School卒業50年記念集会へ備えてー留学中両親から受け取った手紙の再読 その3

☆9月27日を中心に、Gordon Divinity School卒業50年記念集会が、ニューイングランドの母校で開催されます。
 私は残念ながら参加を断念しました。その日に備える一つの方法として、留学中両親から受け取った手紙を再読。

1965年4月12日結婚式直後
☆「お手紙拝見しました。
手の方も大分よくなったそうで何よりです(注)。着いてすぐの事故で随分驚かれた事と思います。慣れない土地での病院通いも随分心細かったでせう。

 先日は武夫から生活に就いて細かく知らせがありましたので、大体の様子が解りました。自動車を買う事が何より大事の様にありましたので、何とか少しでも送りたいと思いましたが、何分にも今すぐ送金するにも五百ドルと云ふと一寸都合もつきませんし、・・・、君代さんの便りで安い車が手に入ったさうで、本当にうれしく思いました。
 
 お父さんも店の方が来年になれば借入れ金の返済も大分すむし少しは楽になるだろうと申して居りますが、今の処割合不景気なので、無理をして売り上げをのばしても、ひっかかりが出来ては何にもならないので、現状維持を保つ程度にしてゐる様です。大分株等も値下りして居りますが、家ではこの家を建てるのに全部処分してしまひましたから、其の方の損はせずにすみました。
 貴方達二人がアルバイトに追われて生活を乱す様な事があっては何もならないし、私達も陰ながら心配はして居りますが、思ふ様にしてやれなくて申し訳ありません。

 義男のところにも十四日に女の子が産れました。母子共大変元気です。病院へ行って来ては、家の子が一番可愛いと大さわぎです。
 三郎が男の子でなくてがっかりしてゐる様ですが、義男がまだ若いのですから、女の子で結構と思います。早く貴方達も帰って元気な男の子でも見せて下さい。

 こちらは此のところ毎日うったうしい梅雨そのものの日が続いてゐます。そちらは北海道等の様に梅雨はないのですか。青々とした緑につつまれて毎日楽しい新婚生活を送ってくれてゐる様に祈ってゐます。

 赤坊の名は生れる前、姓名判断で聞いて来ましたら、女の子なら美智子か美喜子がよいと云はれましたので、たぶん美喜子になると思います。
では二人共体に気をつけて下さい」

☆注
 4月12日結婚式、続いてメイン州への旅行の後、神学生家族寮に引っ越し最初のお客さんを招く。君代が餃子を料理している最中、油に火が回り、フライパンを窓に外に投げ出す間に掌をやけど。
 病院に行ったら、思ったより重度で、私が面会できない状態で入院。
ところが、君代の同室に、アルコール依存症の裕福な元モデルの方がいたのです。後日、その方が、好条件で君代をお手伝いとして招いてくださったのです。そのため、私たちの経済的必要が満たさることに。