ルカの福音書身読の手引き・その49

☆沖縄で聖書を、聖書で沖縄を読む。
首里福音教会、その主日礼拝を中心にした営みの報

『その良いほうを』 ルカの福音書10章38−42節

[1]序
(1)11月の15日。
11月の前半と後半を等しく見通せる時点です。回顧し展望しつつ前進です。近付きつつある11月,12月の特別の恵みの機会を無にしないようにしましょう。

(2)今朝は10章38−42節。25節から37節ではっきり教えられた行為の貴さを忘れずに、「主の足もとにすわって,みことばに聞き入」(39節)る恵みを心に刻みつけて頂きたいのです。
27節の後半、「自分と同じように、あなたの隣人を愛せよ」について、先週の箇所で詳しく教えられました。前半、「心を尽くし、思いを尽くし、力を尽くし、知性を尽くし、あなたの神である主を愛せよ」については、今朝の箇所で鋭く示されています。

[2]マルタとマリヤ 
ヨハネ福音書11章1節以下、12章1−8節参照。
(1)マルタ
①38節、旅人を客としてもてなすマルタの姿。参照ヘブル13章2節、創世記18章3節、19章2節。

②40節で、再びマルタについて。

(2)マリヤ
 熱心に主イエスに聞く。

[3]主イエスのことば 
(1)マルタに対して
 「マルタ、マルタ」(41節)、主イエスの同情に満ちた思いが暗示されています。

(2)マリヤに対して
 女性が主イエスに聞き学ぶことを励ます。
 「差し迫って必要なものは、たった一つ・・・イエスの御言葉に向けて開かれた耳・・・イエスには、この開かれた耳が必要・・・イエスの御言葉が、信仰と服従によって受け入れられ、・・・マリヤは、イエスの御言葉をむさぼり聞いた。それはいつまでも残る。彼女の永遠の財産である。・・・私たちが彼(主イエス)の御言葉を聞き、彼に信頼するなら、それによって彼に仕えるのであると、私たちに教えさとす 。」(A.シュッラッタ−)。

[4]結び
(1)主イエスは、女性に対して単に家事に従事するだけでなく、ご自身のことばに聞くことに専念するよう励ましておられます。
当時の背景を考えると、主イエスが女性の学び、専門職への進出を励ましておられることは明らか。この面からも、50人の女性の首里福音教会における主日礼拝出席のための祈り。

(2)「何ともお思いにならないのでしょうか」(39節,参照マルコ4章38節、ヨハネ10章13節,『首里福音』274号,2,3ページ).マルタは、主イエスとマリヤの個人的な関係に割り入ってはならない。  主イエスと他の人との関係に対して慎みの態度が必要。参照ヨハネ21章18−22節、ロマ14章1−4節。

(3)「良いほう」とは主イエスの教え。
「一つ」の大切さ、
ヒリピ3章13節「私は、すでに得たのでもなく、すでに完全にされているのでもありません。ただ捕らえようとして、追求しているのです。そして、それを得るようにとキリスト・イエスが私を捕らえてくださったのです。」
「ルカ15章の三つのたとえ.